DETAIL
パリ、ウィーン、ザルツブルクと旅に出る主人公。時間も空間もそして常識も(?)超える旅に、皆さんもご一緒しませんか。序章から終章まで、明るく優しく可笑しく案内してくれる、モーツァルト‘ここだけの話’の小説です! エッセイスト岡部まりさん絶賛!
目次
―序曲―
僕は父上と旅に出る
〜アンダンテ、やや不安な気持ちで
―第一楽章―
巨大なアプフェルシュトゥルーデルと僕の驚き
〜モデラート、驚いた様子で
―第二楽章―
栗原町のサイキック少年
〜レント、優しく
―第三楽章―
コクトーとプルーストと僕のアルバトロス
〜アレグロ、滑稽な感じで
―第四楽章―
シシィとロミーの不幸と僕の悪い予感
〜グラーヴェ、優美に
―第五楽章―
オオカミ・ホテルとツイていなかったベートーヴェン
〜アニマート、楽しげに
―第六楽章―
歴史に残る意地悪な顔と気楽な散歩
〜アンダンテ、気楽に
―第七楽章―
ザルツブルグからの長い手紙
〜ラルゴ、精神を込めて
―第八楽章―
パリのザルツブルク人
〜モデラート、歌うように
―第九楽章―
オタクでヒキコモリのモーツァルトの子孫とお調子者の金庫破り
〜ラルゲット、決然と
―第十楽章―
ロンドンのザルツブルク人
〜アレグロ、夢見るように
―第十一楽章―
元彦叔父さんのエスポワールと手紙取り返しミッション
〜プレスト、熱情的に
―第十二楽章―
素晴らしい食欲とチャーミングな階段小径
〜アンダンティーノ、軽快に
―第十三楽章―
アウクスブルクのパリジャン
〜アダージョ、荘重に
―第十四楽章―
僕らは語る、手紙は語る
〜テンポ・ジュスト、正しいテンポで
―第十五楽章―
ザルツブルクのチワワ、パリのチワワ
〜テンポ・ディ・ヴァルス、ワルツのルバートをもったテンポで
―終曲―
風と光と音楽と
〜ヴィヴァ―チェ、輝かしく
本書に登場するモーツァルト家系図
あとがき