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<語学教師>の物語 日本言語教育小史 第二巻
日本人がいかに他言語を習得してきたのか、その生々しい真実が、具体的な人物・場所・出来事に即して詳細に理解できます。信じる、許す、選ぶ、疑う、騙す、逃げる、告げる、まねる、滅ぼす……1000年昔の日本列島で繰り広げられた言語のダイナミズム!

第二巻は戦国時代から江戸近世初期までを扱う。


本書の内容

目 次

中世――キリシタン語学の時代

一 ヨーロッパの歴史・文化事情

1 はじめに
2 地平線の彼方に漕ぎ出させたもの
 ⑴ 冒険商人魂
   ⑵   胡椒バブル
   ⑶   穀物より肉を育む風土
   ⑷   肉食の生活暦(ごよみ)
   ⑸   獣の殺生おかまいなしのヤハウェ 
   ⑹   大航海時代の欲望——ラス・カサス再読
3 動かなかったものが動いた 
   ⑴   聖書は誤訳だらけ、「寄進状」はガセ
   ⑵   活断層のあった「聖書」の地盤
⑶   ラテン語の経歴書
   ⑷   人文主義の起爆剤、ラテン語
⑸   人文主義者と印刷術
4 動かなかったものが動いた後で――帝国主義・宗教改革・反宗教改革
⑴ 世界帝国の変遷
   ⑵ 揺れるキリスト教
   ⑶ イエズス会の戦略   

二 日本の歴史・文化事情

1 越境する階層の登場 
⑴  はじめに
⑵  何が起きたのか
 ⑶  激しく動いたヒト・モノ・カネ
 ⑷  血の気・山気・覇気の戦国日本人

三 南蛮文化――渡来と受容

1 反宗教改革外人部隊と上意下達・ご利益村民との出会い
2 キリシタン語学教育概観
 ⑴  はじめに
 ⑵  語学教育の現場――セミナリヨとコレジョ
 ⑶  日本語文典編纂
 ⑷ ラテン語文典作成
    新文典作成の決定 
          ヒューマニストの文法観   
⑸  コレジョのテキスト『講義要綱(コンペンディウム)』
   ⑹  キリシタン語学の精神特性
⑺ 〈語感〉という内在原理
⑻ 〈切実なニーズ〉としての知的征服欲
 
四 結語  




中 世――キリシタン語学の先駆者と実践者たち

一 はじめに

  1 キリシタン語学者の群像
  2 代表的布教者の生年と没年
  3 当時の歴史的事件の年譜

二 フランシスコ・ザビエルとアンジロー

 1 伏流水となった西洋の科学技術の源泉
 2 多言語多文化・バスク・ロヨラ・イエズス会
 3 インドのゴアへ
 4 植民地におけるモラルの崩壊
 5 原理主義者の峻厳さ
 6 アンジローとの出会い
 7 アンジローのポルトガル語教育
 8 アンジローの人柄
   9 現地語による説教、エンリケシュから学ぶ
 10 アンジローの教育
 11 アンジローが与えた日本情報
 12 ジャンク船の構造と航海術
 13 南十字星の下で始まったキリシタン語学
 14 〈語学教師〉アンジロー
 15 「大日」と「デウス」の遠いえにし
 16 キリスト教と仏教の対話
  (1) はじめに
  (2) キリスト教に出合った庶民の疑問
  (3) 「無」をめぐる誤解
  (4) 万人を救う仏の慈悲、選別する神の審判
  (5) 霊魂不滅説をめぐる彼此のへだたり
  (6) 仏教者のキリスト教批判
  (7) 悪魔をめぐる懸隔
  (8)   宗論のまとめに代えて
17  平時のザビエル
18  したたかなザビエル
19  ザビエルの観た日本
20    アンジローの最期
21    ザビエルが残したもの
22  晩年のザビエル
23  ザビエルの遺骸 

三 ガスパル・ビレラ(ヴィレラ)

1 文化適応主義者ビレラ
2 ビレラが観たもの
3 ビレラの日本語学習
4 仏僧との紛争と軋轢                                                    
5 「同宿」との布教運動――比叡山への働きかけ
6 原理主義と適応主義、二つの顔
7 仏僧たちとの論争
8 日比屋(ひびや)了珪(りょうけい)との出会い
 9 九州での布教とビレラの最期

四 ルイス・デ・アルメイダ

1 経 歴
2 大友宗麟との出会い
3 ハンセン病と嬰児殺し
4 病院経営と「医療禁令」
5 ザビエルの布石

6 キヨゼンに語った過去と回心
7 医師アルメイダ
8 ひょうきん薬師(くすし)のあっけらかん
9 生月島(いきつきじま)に残るアルメイダの記憶
10 大村純忠との交流
11 東奔西走するアルメイダ
12 戦陣の医者・宣教師
13 対立するヴァリニャーノとカブラル
14 アルメイダの最期

五 マヌエル・アルヴァレス

1 経 歴
2 アルヴァレスの『ラテン文典』の特徴
3 『天草版ラテン文典』の特異性

六 ジョアン(フアン)・フェルナンデス

1 経 歴
2 〈語学教師〉らしい克明さ
3 日本語学習の労苦
4 一風変わった人柄
5 歌をとおして子供たちにラテン語を教える
6 西洋音楽と日本音楽
7 キリシタンとの付き合い
8 日本情報の伝播
9 灰燼に帰した日本文典と辞書
10 縁の下の力持ち
11 フェルナンデスの最期

七 ルイス・フロイス

1 経 歴
2 死地に投げ込まれたフロイス
3 『日本史』の執筆
4 『日本史』――戦国日本のエスノグラフィー――
5 フロイスの描写法と『ミメーシス』
6 『ヨーロッパ文化と日本文化』
7 『日本史』が描いたもの
  (1) 戦国に生きた人々の群像
  (2) キリシタン―信仰と現実
  (3) イエズス会士の生涯と活動
  (4) イエズス会士が遭遇した苦難の数々
  (5) その他

八 ジョアン・ロドリゲス

1 はじめに
2 ロドリゲスの生い立ち
3 ロドリゲスの学歴 
4 通辞としてデビュー
5 外交担当者として活躍
6 カトリック宗団間の争い
7 イエズス会士の偏見(バイアス)
8 ロドリゲスの『日本大文典』成立の背景
9 『日本大文典』の内容
  文語体文書の分類/大和系と中国系の音韻の区別/書簡をめぐる作法・礼法/公文書の文体作法/日本人名をめぐる考察/数え方、暦など
10 典礼問題とロドリゲス
11 『日本教会史』
  概略/茶道の理解/茶道成立の特殊事情を明らかに
12 日本追放とロドリゲスの最期

   あとがき
   付記 外国語単語のカタカナ表記について
   索 引

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3,024円(税224円)

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